広島大学 医系科学研究科 神経生理学教室
Department of Neurophysiology
Graduate School of Biomedical & Health Sciences
Hiroshima University
研究手法
○電気生理学的解析
・脳スライスからの記録:
正常マウスや遺伝子組み換えマウスの脳から薄い切片を切り出し、スライス上の神経細胞を正立顕微鏡で観察します。神経細胞からパッチクランプ記録(ホールセル記録)を行い、電気活動をオンラインで計測します。各種薬剤による神経活動の変化(薬理学的実験)やシナプス可塑性、シナプス結合の変化などを解析することができます。
・生体内(In vivo)神経細胞からの記録:
麻酔をかけた生体マウス、ラットの神経細胞から、細胞外電位記録、パッチクランプ記録を行います。スライスの実験系では計測することが難しい、生きている脳内での神経活動の実態を解析することができます。
○カルシウム動態、形態のイメージング:
パッチクランプ用の電極等から蛍光指示薬を細胞に導入したり、蛍光トレーサーを注入して軸索を染色したりすることにより、細胞の形態や、細胞活動で発生する細胞内カルシウム濃度の動態などを、高速共焦点レーザー顕微鏡システム(CSU22;横河電機)等を用いて解析します。